代表取締役社長 金木陽介

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CEO Message

論理と人文知の
交差点で。

金木 陽介

代表取締役社長 / Representative Director & CEO

Beyond Logic

論理と演算を思考の出発点として。

私はもともと、半導体製造装置の設計をしていたエンジニアです。思考の出発点はいつも「極限の物理状態や数式」にあり、それを現実の生活レベルに落とし込んでいく――そういったロジカルな積み上げを信じていました。文系的・人文学的なアプローチには、むしろ嫌悪感すら持っていた時期があります。

これまで多くを学び、経験を積んできたつもりでいました。しかし実際に経営という現実に向き合う中で、自分がまだまだ未熟であったことを痛感し、大いに反省させられたのです。

そしてある時期から気づきました。「論理だけで物事を進めようとすると、停滞する瞬間がある」と。人がなぜ動くのか、人がなぜここに来るのか――そういった問いは、方程式だけでは解けない。かといって、緻密に計算し尽くす力が要らなくなるわけでもない。論理と人文知は、どちらか一方を選ぶものではなく、両輪としてはじめて機能する。その気づきが、私の思考の根底を静かに広げていきました。

先代社長の言葉を、私は入社後の数年間、無数の「雑談」の中で受け取り続けました。形式的な研修ではなく、商談の場への同席、会食でのさりげない一言――「なぜ今この判断をするのか」を肌で感じながら、数式から出発した自分の思考に、人文学的なまなざしが重なっていくのを感じていました。

論理と演算を思考の出発点として。
先代相談役 金木政浩の言葉

Embracing the Noise

「普通の不動産屋」には、
なりたくない。

今の時代、まちづくりやジェントリフィケーションによって、人間の動物的な本能が排除された「綺麗すぎる空間」が増えています。管理しやすい、効率的な、コンプライアンス的に正しい空間。それは間違いではないかもしれない。でも、それが「すべて」ではない。

長古堂は、そうでない選択肢を提供する存在でありたい。時間を気にせず人と人が心地よく集える場所、自然に腰掛けたくなるベンチ、「ここでこうしてほしい」と押し付けない空間—— 訪れた人が自分自身の内面に気づく「余白」を持った場所を、これからも作り続けていきます。

「普通の不動産屋」には、なりたくない。
先代相談役 金木政浩の言葉

Redefining Our Identity

60年の節目を、
共有の機会にする。

60周年を、単なるお祭り騒ぎにするつもりはありません。これは、社内の人間に対して「自分たちが何者であるか」を 改めて共有するための機会だと捉えています。

思いやりを持って関係性を築く。フラットに会話する。形骸化したルーティンは排除する—— 先代の「ずるいことはするな」というシンプルな哲学を受け継ぎながら、私は私の言葉で長古堂を語り続けていきます。

60年の節目を、共有の機会にする。

Becoming the Landscape

2030年、
中之島の景色の一部になる。

2030年前後、中之島エリアの再開発が収束するとき、 長古堂の物件である中之島バンクスが「街の景色の一部」として重要な役割を 担っていたいと思っています。

日常に入り込むアート、人が内面に気づく空間、 地域と連携しながら土地の良さを活かしたコミュニティ。 それは不動産事業であると同時に、 人間としての豊かさを問い続ける、長古堂のDNAの実践です。

2030年、中之島の景色の一部になる。