NAKANOSHIMA BANKS
中之島バンクス
- Area
- 大阪 中之島
- Type
- 複合商業施設
- Period
- 2009年〜
- DNA
- 余白 / 清流
01 / Origin
なぜこの場所を選んだのか
川の方に顔を向け、誰もが水辺と集える余白をつくる。
中之島バンクスは、知人のデザイナーから、水都・大阪の新たな価値を作るコンペティションに共に挑まないかと誘われたことが、すべての始まりでした。川沿いの施設を設計する際、通常であれば建物を限界まで川に寄せて配置し、室内の利用者だけで景色を独占するのが一般的な発想です。しかし私たちは、あえて建物と川の間にゆとりあるオープンスペースを設けました。
施設の利用者だけでなく、通りがかる誰もが自然と川辺に近づき、水と触れ合える場所にするためです。単に『建物の中から川を眺める』のではなく、広く多くの人に川へ目を向けてもらい、水辺の心地よさを日常として共有する。
この当時としては極めて新しかった『開かれた水辺空間』への挑戦こそが、私たちが描いた青写真でした。
さらに私たちが目指したのは、単に外観を綺麗に整えることではありません。そこを訪れた人が、自分自身の内面に気づく—— あるいは「気づきに気づく」ような体験が自然に生まれる空間づくりでした。
02 / Philosophy
「余白」が人を動かす
管理しない。完成させない。それが長古堂の設計思想。
中之島バンクスの設計において、私たちが最も重視したのは「余白」でした。「ここに座れ」「こう動け」と人を誘導するのではなく、自然に手を伸ばしたくなる、腰掛けたくなる――そういった「場としての仕掛け」を随所に盛り込みました。
しかし、オープン直後に世界を襲ったリーマンショックや、当初の事業計画を大きく揺るがす経営環境の激変など、事業は数々の逆境と非常に厳しい船出からスタートすることになります。
私たちは、完成された空間や管理された環境をつくりたいわけではありません。完成させすぎない、コントロールしすぎない。だからこそ、そこを訪れた人は自分自身の何かに気づくのかもしれません。
そして2030年前後、中之島エリアの再開発が収束するとき、中之島バンクスが単独で目立つ存在ではなく、「街の景色の一部」として自然に溶け込みながら、重要な役割を担っていてほしいと考えています。
03 / Scenes
街と人がつくる景色
04 / Data
物件情報
- 空室状況
- 入居中


